Vivado 2017.3 のインストール
Vivado は Xilinx社のFPGA開発ツールです。
この記事のカテゴリ "FPGA" については、1年以上前に書いた
Ultra96 ボード - やまものブログ
が内容的には最後です。
正月休みを利用して再開してみましたが、この当時で初心者レベルだったものが1年経過して完全に時代に取り残されました。本当に自分用のメモです。
まず、インストーラのダウンロードサイトです。
https://japan.xilinx.com/support/download.html
ここから、
Xilinx_Vivado_SDK_2017.3_1005_1.tar.gz
をダウンロードします。
これにたどりつくには、「Vivado(HW開発者)」タブにて、Versionで「アーカイブ」を選んで、"2017.3"を選択すると、
Vivado Design Suite - HLx Edition - 2017.3 Full Product Installation
から、
Vivado HLx 2017.3: すべての OS インストーラー シングルファイル ダウンロード(TAR/GZIP - 16.23 GB)
を見つけられると思います。
なお、ウェブ経由のインストール方法だとこの巨大なファイルをダウンロードしなくて済むようです。
インストール作業の前にマシン環境(Ubuntu 16.04.6 LTS (Xenial Xerus))のアップデートです。
$ sudo update -y $ sudo upgrad -y $ sudo dpkg --add-architecture i386 $ sudo apt update -y $ sudo apt install libqtgui4:i386
以前に Vivado の別のバージョンをインストールしたことがあったので、まっさらなUbuntuではさらに多くのパッケージが必要になるはずです。
ダウンロードしたインストーラを解凍します。
$ tar -xf Vivado-2017.3/Xilinx_Vivado_SDK_2017.3_1005_1.tar.gz
設定ファイルを生成して、編集します。
$ cd Xilinx_Vivado_SDK_2017.3_1005_1/ $ ./xsetup -b ConfigGen
~/.Xilinx/install_config.txt が生成されるので、それを編集してインストール先(Destination)を自分の環境にあわせました。
Destination=/home1/opt/Xilinx/Vivado/2017.3
この設定ですが、おそらく下記の方が正しいと思われます(未確認)。
Destination=/home1/opt/Xilinx
理由はこの後で掲載するsettings64.shへのパスに "Vivado/2017.3"が2回登場するからです。
インストール用のコマンドの実行です。
$ sudo ./xsetup --agree XilinxEULA,3rdPartyEULA,WebTalkTerms --batch Install --config ~/.Xilinx/install_config.txt
以上でVivado本体のインストールは完了です。
ツールの環境設定はインストールパス直下にある設定ファイルをsourceします。私の場合はカレントにコピーして使っています。
$ cp -p /home1/opt/Xilinx/Vivado/2017.3/Vivado/2017.3/settings64.sh ~/settings64-2017.3.sh
このパスに "Vivado/2017.3"が2回続いているのは変です。”Destination”の設定が良くないとしたのはこれが理由です。今、ブログ書いていて気が付きました(汗)。
それはさておき、Vivado で作業したいターミナルにてこんな風にしています。
$ source ~/settings64-2017.3.sh
最後に、デバイスの情報(Board Description File(bdf))をインストール先に設定します。私が所有するUltra96(V1)の場合はこれでいいはずです。
$ git clone https://github.com/Avnet/bdf $ sudo cp -r bdf/ultra96v1/ /home1/opt/Xilinx/Vivado/2017.3/Vivado/2017.3/data/boards/board_files/
以上の作業では"Vivado Design Suite User Guide"(ug973-vivado-release-notes-install-license.pdf) を参考にしています。
この後、petalinux のインストールについてメモ書き記事を投稿します。petalinuxのバージョンが古いのが少し寂しいところですが。