やまものブログ

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ADT (Android Developer Tools) のインストール

ADT (Android Developer Tools) を Ubuntu 14.04 LTS (64ビット) にインストールしました。

「10日でおぼえるAndroidアプリ開発入門教室」では最初の1日半は開発環境のインストールです。必要なのは下記のツールとのことです。

この中で Eclipse は昔、お試し程度ですが操作したことがあるのですが、それ以外がピンと来ません。さらに、例えば、JDKを検索すると、複数の種類があって、どれをインストールしていいのか分かりません。ARMのコンパイラも arm と gnu があって、マクロの書式が違いました。適切なものを選ばないとはまりそうです。

結局、ADT (Android Developer Tools) を中心にインストールすることにしました。
ADT のサイトはここ↓です。
http://developer.android.com/sdk/index.html

ここには、Eclipse + ADT plugin がバンドルされている
Eclipse ADT bundle
なるものがあります。現在、自分の環境には Eclipse はインストールされていないので、このバンドルを入れれば最も安全そうです♪

このサイトにある
SYSTEM REQUIREMENTS
から、自分の環境に必要な部分を抜粋します。

 o Operating Systems
    Linux (tested on Ubuntu Linux, Lucid Lynx)
     → これはOK

 o Development tools
    JDK 6 (JRE alone is not sufficient)
    Apache Ant 1.8 or later
     → これが必要

まずは、JDK と Ant をインストールしなければなりません。その後、Eclipse ADT bundle を入れれば、最初に掲載したツールが全部そろうはず。
以下、JDK、Ant、Eclipse ADT bundle のインストール手順です。

1) JDK (Java Development Kit) のインストール
JDK に何を入れればよいのかが分からなかったので、 お手軽に apt-get で入れてみました。ここで、基礎知識ですが、
JRE (Java Runtime Environment) = 実行環境
JDK (Java Development Kit)=開発環境
です。今回は開発環境も必要になるということですね。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install default-jre
$ sudo apt-get install default-jdk

この前後で
$ java -version
を実行すると、いずれも java version "1.7.0_55" だったので、私の環境では default-jre の apt-get は要らなかったかもしれません。

Javaコンパイラは javac というコマンドだそうです。そこで、以下のように確認しました。
$ javac -version
javac 1.7.0_55
$ which javac
/usr/bin/javac
さらに、どこかから拾ってきた HelloWorld.java を実行してみました。
public class HelloWorld
{
public static void main(String args[])
{
System.out.println("Hello Java World !");
}
}

以下のように、javac で ~.class ファイルが生成されて、それを java で実行できました。
$ javac HelloWorld.java
$ ls
HelloWorld.class HelloWorld.java
$ java HelloWorld
Hello Java World !


2) Apache Ant
Ant は Java-based build tool とのことです。何ができるものかは分かりませんが、縁の下の力持ちみたいなものでしょうか。ありがたくインストールさせてもらいます。

$sudo apt-get install ant
$ ant
Buildfile: build.xml does not exist!
Build failed
 → とりあえず、このエラー出力があればよいらしい
$ ant -version
Apache Ant(TM) version 1.9.3 compiled on April 8 2014
 
実は、下記のサイト↓からダウンロードするのが正式な(?)手順のようです。
http://ant.apache.org/bindownload.cgi

上記サイトの現時点での最新は apache-ant-1.9.4-bin.tar.gz です。
apt-get したものは 1.9.3 だったので、1つ古いものをインストールしたことになります。それでも大丈夫であることを期待してこれで済ませてしまいました。


3) Eclipse ADT bundle
いよいよ本体のインストールです。
http://developer.android.com/sdk/index.html
から、Linux 64ビット版
adt-bundle-linux-x86_64-20140702.zip
をダウンロードしました。

下記サイト↓の手順にしたがって、zipを解凍して、eclipse を起動しました。
Installing the Eclipse ADT Bundle
http://developer.android.com/sdk/installing/index.html?pkg=adt

$ mkdir Development
$ cd Development
$ unzip ../ダウンロード/adt-bundle-linux-x86_64-20140702.zip
$ adt-bundle-linux-x86_64-20140702/eclipse/eclipse

Eclipse が起動して、
Workspace: /home/xxxxxxx/workspace
と聞いてくるのでこれはOKしました。
次に、統計情報の送信について確認を求められるので Yes で答えました。

コマンドラインでのツールのセットアップはこれでおしまいです。

この後は、Eclispse の GUI 上で、Package をインストールし、AVD(Android Virtual Device) を設定して、サンプルプログラムを実行します。以降は ADT-数字) で手順をまとめますが、GUI操作が多いので、詳細は URL リンク先のとおりとして、ここでは気になったことだけメモします。

ADT-1) Adding SDK Packages
http://developer.android.com/sdk/installing/adding-packages.html

eclipse GUI で ”SDK Manager” ボタン(下記) をクリックします。
イメージ 1
これが小さいので、最初は見落としてしまい、インストールの手順に不足があるのかと思って、無駄に悩みました。反省

なお、メニュー Window > Android SDK Manager でも起動できます。

Adding SDK Packages の手順は下記のとおりで、実際の作業は SDK Manager で項目を選択して、最後に ”Install package...”ボタンをクリックすることになります。
1.Get the latest SDK tools
2.Get the support library for additional APIs
3.Get Google Play services for even more APIs
4.Install the packages


自分は手元にある GALAXY S III (SAMSUNG SC-03E)で動くアプリを作りたいので、その端末情報でバージョンを確認して
Android 4.3
だったので、4.3 向けのパッケージを追加しました。

あと、上記 2. と 3. はとりあえず無くてもようさそうに思えたのでスキップしました。

この後は
5. Build something!
です。
3つの選択肢のうち、
Get started
のリンク先へ進みました。


ADT-2) Building Your First App
http://developer.android.com/training/basics/firstapp/index.html

このサイトの Start the first lesson › をクリックして下記のサイトへ。
http://developer.android.com/training/basics/firstapp/creating-project.html

ここでは Eclipse で作業する場合と、コマンドラインの場合が記載されています。
Eclipse で進めたいので、
Create a Project with Eclipse
の手順に従いました。とくに問題はありませんでした。
next lesson へ進みます。


ADT-3) Running Your App
http://developer.android.com/training/basics/firstapp/running-app.html

この説明ではマニフェストファイルの所在が分からずターミナルで探しました。
下記にそれらしいファイルがあり、内容も説明にしたがったもののようでした。
~/workspace/MyFirstApp/AndroidManifest.xml

"Run on a Real Device" はよく分からないままですがスキップ。

次にある "Run on the Emulator" を実施しました。
"Hello world!" を表示するプログラムがデフォルトで組み込まれているので、環境の動作確認に利用できます。記載されている手順どおりに進めると "MyFirstApp" というアプリケーションが作成されます。"To run the app from Eclipse:" にあるとおり Run すると、エミュレータが起動します。

エミュレータではまず Android が起動します。これには数分かかりました。私のPCがしょぼいから時間がかかるのかもしれませんが。
イメージ 2
なお、上記ウィンドウの "5554:ADV_SC_03E" は、自分で作成した AVD です。名称は ”AVD~” と指定するつもりが、誤って "ADV~"(D と V が逆)にしてしまったので、変な名称になっています。

Android が起動すると、すぐにアプリが実行されます。
イメージ 3

エミュレータ上で Home からアプリ一覧に移動すると、"MyFirstApp"のアイコンが一番右の列、下から2番目に確認できました。
イメージ 4

これをクリックすると "Hello world!" を再び拝むことができました。

"Run on the Emulator" 最後の "Or to run your app from the command line:" は試していません。


以上で、現時点で確認できたことは全てです。

最後に、eclipse の console で以下2つのエラーに遭遇しています。
[2014-08-23 09:29:32 - SDK Manager] [SDK Manager] (Android SDK Manager:3267): GLib-CRITICAL **: Source ID 555 was not found when attempting to remove it

[2014-08-23 22:01:59 - appcompat_v7] WARNING: unable to write jarlist cache file /home/xxxxxxx/workspace/appcompat_v7/bin/jarlist.cache

とりあえず、エミュレータが動いたので無視していますが、将来、対策に迫られることがあるかもしれません。


最後に、話をインストールに戻しますが、下記サイト↓に "Troubleshooting Ubuntu" というセクションがあります。
http://developer.android.com/sdk/installing/index.html?pkg=tools

ここにあった下記のコマンドは実行しておきましたが、私の環境では不要でした。
$ sudo dpkg --add-architecture i386
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install libncurses5:i386 libstdc++6:i386 zlib1g:i386

$ sudo apt-get install ia32-libs
$ sudo apt-get install sun-java6-jdk

最初の3つは私の環境では既にインストール済みでした。
最後の2つは「データベースには存在しますが、利用できません。」とのことで、全く不要です。

とりあえず、エミュレータが動いたので最初のステップはクリアです